一期一会

2014年07月23日
知の巨人その1
 皆さんはマスコミで”介護ロボット”が取り上げられているのをご覧になりました
か?

 前回のウェルフェア2014の講演で、藤田保健衛生大学医学部リハビリテーショ
ン医学の才藤栄一先生が”優れた道具が人を幸せにするをテーマに、”下肢麻痺
者用の歩行補助ロボットWPAL(ウーパル)”を紹介されました。

 昨年の日本摂食嚥下学会でもこのお話を伺いましたが、今回はリハビリテーショ
ン医療における機器開発の実際、医療ビジネスの視点からのお話でした。
 
 ”医療とビジネス”。
 一見すると相容れない両者のように思えますが、グローバル社会においては、ビ
ジネスやマネージメントなくしては医療も生き残れない時代になっています。

 ”B to B”、”B to C”。
 先生の講義の中で出てきた用語です。毎日、新聞の経済面にも目を通していま
すが、私には未知の言葉でした。
 正解は”Business to Business ”、”Business to Consumer”。
 前者は企業間取引、後者は一般消費者向けの製品の製造・販売、サービスの
提供といったところでしょうか。

 才藤先生のお話で私がいただいた宿題(と、私が勝手に思い込んでいるのです
が・・・)の一つに、”デザインの役割”があります。

 ”デザインの法則”、”デザイン―美の機能”、”形態は機能に従う”
 ロシアで作られたTRIZ(トゥリーズ)は、「発明的問題解決」と訳される概念であ
り、問題解決の構造を「発明原理」の40パターンにまとめたとのこと。
 
 今までにも何度も才藤先生のお話を伺う機会がありましたが、上記のようなテー
マを医師でもある先生からお聞きでき、非常にワクワクさせられました。

 もう一つ、才藤先生から教えていただいたこと。
 それは、講義や講演を聞いて講師に質問をしないことは、マナー違反とのこと。
その場に参加されていた方たちの大部分は、恐らく企業の方や事業者さんと思わ
れましたが、皆さん奥ゆかしいためか質問されませんでした。
 
 ”義を見て為さざるは勇なきなり”
 後方から、思わず挙手して質問しちゃいましたよ、私。
 肝心の質問の内容ですが、後日またどこかで是非語らせてください。

 才藤先生は、挙動不審な”怪しい彼女”にも「頑張ってください」と、温かい励まし
をしてくださいました。勇気を出して質問した甲斐がありました。

 才藤先生は、中途障碍者の社会復帰をリハビリの至上命題にされ、リハビリを
通じて社会における障碍者の位置づけやリハビリの概念に革命を起こそうと、世
界中を駆け回ってみえるのではないでしょうか?

 私はそのように勝手に得心しました。そして、またいつか先生にご指導をいただ
ける日を楽しみにしたいと思っています。


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