子どものスペシャリスト



 私が臨床について3年目に大きなチャンスがありました。「CP児のためのプレ・スピー
チ」研修を受けることができたのです。 

 脳性まひは主として運動機能が損なわれます。脳性まひに関して、その当時私の知識
やスキルは十分ではありませんでした。 

 当時、所属する職場では多くの多くの先輩方がこの研修に参加されていました。そし
て、私もこの2週間の研修にチャレンジすることができたのです。 

 研修は本当に素晴らしかったです。とても内容が濃くてついていけなかった面もありま
した。でも、指導してくださった先生が私たちにおっしゃった「CPセラピストを目指しなさ
い」ということばは、その後の私の血肉となりました。 

 その後も必死で勉強しました。諸先輩や同僚、お子さんとお母さんたちに教えてもらい
ながら、毎日必死でした。いろんな出会いのおかげで私はSTとしての基礎をつくること
ができました。 

 近年は、多くの発達障害のお子さんを担当させていただきましたので、今後はCP児も
含めた子どものセラピストならぬ
「子どものスペシャリスト」を目指していき
ます。 

 子どもは素晴らしいです。まだまだ、私が学ばなければならないことは一杯あると思い
ます。 

注:CPとは脳性まひの略。
プレ・スピーチとはことばの前のこと。摂食・食事やコミュニケーション、話しことばのた
めの運動機能へのアプローチ。

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