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前回に引き続き、私が発達障害のお子さんとの臨床で行っていることを紹介して
いきます。
私が臨床でお世話になっているのが、おもちゃ、写真カード、マカトンサインの
3つです。
例えば、初めて会った私に警戒しているお子さんでもおもちゃが出てくると、吸い
込まれるようにおもちゃに手を出してくれます。
おもちゃがあることで、子どもはここが遊べる場所であることを認識してくれます。
そして、目の前にいるおばさん(私)への注意は低下します。すなわち、子どもにと
っては、自分と目の前にあるおもちゃしか存在しない世界となる訳です。
そこで、私はおもむろに写真カードを提示します。目の前にあるおもちゃに対応
する写真カードを発見すると、大抵のお子さんは、そのカードが意味することに気
づいてくれます。
今、そこにあるおもちゃへの興味がなくなり、次のおもちゃがあることを推測する
子どもは、今度は目の前にある写真カードの束に釘づけになってくれます。
写真を用いるので有名なのはPECSです。私が写真を使うのは、今ここにない物
がどこかに存在すること、そしてそれを隠しているのが自分の目の前にいるおばさ
んだと子どもに気づいてもらうためです。
マカトンサインについては、また次回のお楽しみということで…。 |
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