|
|
|
言語聴覚士(ST)として、30年が経ちました。自分が今まで学んできたことは、
多々あります。
それは、技術的なことや知識や心構えなどです。それらは、文献を読んだり講習
会や学会に参加することで得ることができます。
しかし、何といっても一番はクライアントさんです。患者さん、利用者さんともいい
ますが、私を必要としていただいている方たちを、ここではクライアントさんと呼ば
せていただきます。
学生の時の授業で先生がおっしゃった「答えは目の前にいる患者さんにある」と
いうお言葉が、今はとても実感できます。
紙に書かれた情報や記録から回答や方法論を導き出すことは大事です。
しかし、実際に今自分の目の前にいるクライアントさんの中にある答えを引き出
すのが、私たちセラピストの役割なのです。
だから、クライアントさんとはすなわち「生きている教科書」に他ならない。臨床を
行ってきた人は少なからずそう感じているのではないかと私は思います。
|
|
|